
「その名にちなんで」という映画なのですが、父に“ゴーゴリ”と名付けられた息子が成長していくにつれて、その名を嫌い、しだいに親を無視するようになっていきます。息子の自立に戸惑う母親の姿は、きっとこの世にいるすべての母親は、共感できると思います。必ず一度は経験し、苦悩したことがあるはず。
ゴーゴリやその母親、父親が家族間や恋人との間で起こるさまざまな問題に苦悩しながら映画は進んでいくのですが、母親の存在がとても素晴らしいです。
母としての寂しさ、孤独、または強さが、ホントに繊細にわかりやすく表現されています。
どんでん返しといったような演出がないので、ストーリーに集中できて、キャストの心の機微をじっくりとかみしめながら観ることができました。
親という立派な役割を経験したことがある方はひとすじの涙がこぼれるかもしれません。
インドの音楽、建築物、ダンスすべてが美しく魅惑的でした。
おススメです!
